さてさて、出産から早一ヶ月が経とうとしておりますが、忘れぬうちに出産レポートを。
まず予定日超過2日目。
検診でもなかなか産まれそうになく、このままじゃ4月突入かもね〜と言われていたが「なるべく3月中に産みたいんですけど!」と言うワタクシの意見を聞いてくれて、その3日後に入院する事になった。
里帰り出産でずっとお世話になってた産院、実は市内ではかなり人気があるらしく、できるだけ「自然分娩」を推進しているらしい。
が、院長はえらくあっさり「じゃ、入院しましょかー(促進剤使うぞー)」という感じで、このひょうひょうとしたトコは結構好きだ。
いざ入院が決まると「いつになったら産まれるのか…ドキドキ」という感情もなくなり、
ホッとひと安心。40W過ぎた頃のハラボテ画像。

入院が決まったので、余裕かましてゆったり過ごし、大きいお腹に向かって「なかなか出てきそうにないから入院するで…」「促進剤使うで…」等とつぶやいていたら
「頼むわ。そんなんやめてくれんか?」という赤の意志なのか…
さっそく朝におしるしは来るし、夜23:00頃から便秘のような鈍痛は続くし(今思えばコレが陣痛だったらしい)
予定前に自然に産まれそうだ。
赤の生命力恐るべし。陣痛を測ってたら10分間隔になってきたので、とりあえず病院へ行くことにした。
陣痛、もっとキリキリ痛むものかと思ったら便秘で苦しい感じ。
朝3:00頃。
「こりゃそろそろ産まれるな」とそのまま入院。

…それから陣痛の間隔も短くならず、逆に長くなったりするし(涙)時間だけは過ぎるし、ずっと気分悪いし…
体力温存の為、ブドウ糖の点滴を受ける。
18:00、二人部屋の回復室から個室に移動


陣痛の波が来る度に吐く息で乗り切る。が、
もうこらあかん、と思ったら
すぐナースコールを押す私。その度に助産師さんが来てくれて子宮口が開いてるかどうかのチェック。
「う〜〜〜ん、まだまだですね〜」と言われて萎える…
こんなに苦しいのにまだかいな…
そのまま再び夜を迎え、私の忍耐力も限界だ。
助産師さんに
「促進剤とか射って下さい!」と訴える。
23:30、陣痛室に移動。促進剤の点滴を射ち始める(薄いのからどんどん濃くしていくらしい)
おお!陣痛がどんどんキツくなる。苦しいけど早く産まれそうなのでイイ。
「ぐががががが!!!!」と奇声をあげるワタクシ。ここでも
ナースコールを押しまくるが「うーん、子宮口は開いてきたけど、赤ちゃんの頭が下がってきてないわねーーーーーーー」
また萎える…
そして、
陣痛が来る度に「くーーーーー!!!おかん頼むーーー!!!」
と付き添ってくれたおかんに尾骨の下あたりをテニスボールで押してもらう。(これがむちゃ楽になるのだ)
陣痛がおさまり、「うぅぅぅぅ」と唸ってる間、おかんをチラ見すると
美容ローラーで
顔コロコロしてたり、小説を一心不乱に読んでいたり、と娘が死にかけなのに
至ってマイペース。その後もナースコールを何回も押してその度に検診してもらってたら、ようやく頭も下がってきたらしく、最終段階の分娩室に移動。
「破水さえ来たら!」と思ってたけど、結局最後まで破水らしきものは来ませんでした。
やっとここまで来たか…長かった…
あとはスルリと産むだけだわ♪と思ってたけど
甘かった。ナースコールからずっとお世話になってた助産師さんがひとりでついてくれてる。
陣痛の大波が来る度に力入っていきみたくなるが「まだいきんじゃダメ!」と言われる。これが辛い。
「いきむ時は息吐きながらねー!」
「そうじゃないと赤ちゃんが息出来なくなるからねー!」
そう言われると辛い。
「も、もう…
帝王切開でもいいですから!切ってもらってもかまいません!」と叫ぶワタクシ。
「もう
ダメぽ。死ぬー!」と弱音を吐くワタクシ。
その度に「大丈夫よ〜、あとちょっとだからね〜」と助産師さんは
手慣れたもんだ。隣りの陣痛室で待機してたおかんはワタクシの泣き言を聞き
笑ってたらしい…「なんか(股に)はさまってる!」と言うと「いきんでいいですよー!」と言われたので思いっきりいきむ。あぁ気持ちイイ。
何かがいっぱい出た感触があったので「赤、出たか?」と思いきや、淡々と作業する助産師さん。
…
おそらくウ●コだと思うが、怖いので聞かない事に。真相は闇に。
それから1時間。
分娩室にガスボンベらしきものを発見したので「
吸引分娩とか出来ないんですか!?(もう必死)」とまたしても詰め寄るワタクシ。
「じゃ、院長先生呼ぶわねー」と助産師さん。
頼む…
そこへ院長登場!
もう頭も見えてるらしいので会陰切開するとの事。(局部麻酔付)
この会陰切開、実はむっちゃビビってたのだが、この時は
「もうとっとと切っておくんなませ!」な気分。
それくらい分娩の方が辛いのだ。このまま昇天するかと思いましたわ♪
もう一人の助産師さんも加わって、
「今だ!いきんで!」とか「眼つぶっちゃダメ!」とか色々言われながら
なんとか出産。分娩台は椅子タイプで、M字開脚とちょっとリクライニングした上半身、おシリのヨコに掴む棒、という形だったので
イザ、産む!
て時には何故か「背中丸めていきんで!」とおサルな格好で産みました。
そしてポーンと出たのがこちら


産まれたては鼻のアタマに脂肪のカタマリみたいなのがついてるのね。
後で聞いた話ですが、結局吸引分娩はしなかったそう。
ちょうどその頃、産院は入院している人が少なかったらしく、すぐ大部屋個室に移動させてくれました♪


おかん曰く、最近の助産師さんは優しいわね〜との事。
昔、つまりワタクシが産まれた70年代頃は
「おかあさんがそんな弱音吐いてどうすんの!!!!」とか言われてたらしい。
なんだかんだで22時間かかった出産。
ちなみにワタクシの出産にあたりましてうちのおかん、
詳細を家族にメールで送っていたらしく、
お陰様で後日
「泣き言たれ流し出産」とか言われる事になる。
ま、自分の忍耐力と根性のなさが露呈した訳なんですが。
廊下


この産院の人気のひとつである「豪華な食事」





朝、昼、夕食とおやつ、夜食もあるのだ。
S嬢も大喜び。


入院しててこれは欲しい!と思ったのが
この椅子

と、電動ベッドでした。