大分前の話。それは2008年1月27日から一泊の予定で杭州出張へ。一応仕事なのですが飛行機に乗って〜♪という事で旅行カテゴリに入れておきます。大体ワタクシは
出張がキライだ。出来たら行きたくない…でもリーマンなのでしょうがない…どうせなら楽しく出張♪と思い、いつもデジカメだけは持ち歩くように。
午後の青島→杭州便、CZ(南方航空)機体はA319-100。青島→関空/成田線でよく乗るA320より少し胴体を短くした機体。

3−3の座席。最近でさえ中国国内線にもよく乗るようになったけど
出来るだけ乗りたくない。客層が悪いというか
マナー悪すぎ。
平気で
人のシート前の雑誌は取るし「到着かしら?」と音楽が鳴ると
案の定携帯だったり隣のオッサンの足クサかったりニンニククサかったり
イヤなくらいの荷物を持って入ったり、と常にワタクシの
イライラアンテナを刺激してくれる愉快な人が多い。
機内誌の編集&写真&広告を見て気分を落ち着けよう。
ちょうど晩ご飯時だったので軽食が出ました♪
ちなみにコーヒーを選択すると
勝手にスリー・イン・ワンのネスカフェが。
コーヒー・砂糖・ミルク入りね…
中華風ソフトめん?何コレ?
同行してたオジサマは「いやー、中国もかなりマシになったよー、以前は食えたもんじゃなかったけど(笑)」と言っておりました。確かに見た目よりは…

中国国内航空お約束の
炭水化物攻撃。これはかなりマシな方でパンも思ったよりしっとり感アリ。たくあんが付いてくるのは素敵だわ〜
とりあえずは杭州のホテルに到着。出張先の工場から近いから、という事で
全く期待してなかったけどけっこういいじゃない〜但し
ホテル名忘れた…
ひとりでこの位の広さなら十分。
バスルーム。シャワーだけなのね…
茶葉がついてくるホテルなんて初めて♪
さすが杭州だからかしら?
湯沸かし器もあるし一息いれましょう。
で次の日。問題はここから勃発…
仕事も順調に進んだので、夜のフライトを早めに予約変更する。そして軽く四川料理をゴチになり、調子こいて
紹興酒まで飲んで「さーて帰りますか♪」と杭州空港まで同行オヤジと機嫌良く向かう。
ところがチェックインの際に
予約されていないと。確かに電話で変更したので
どういう事や!?(激怒)と予約センターに電話、たらい回しにされ、結局取れていない事が判明…
ま、元々夜の便だったのを早めただけなので「それならば」と当日の夜の便を再び予約。
2008年1月28日と言えば、中国南方でいつになく大雪害が起きていた丁度その時…
その夜、大雪害、杭州にまでやってくる。
当然夜のフライトも運行中止。先のめども立っていない事が判明。ニュースでやっていた「雪害による50万人足止め!」のまさに50万人のひとりになってしまう…ここは杭州空港。てか予約センターの無責任さと空港での連絡の悪さにまず軽く激怒。係員に質問すると「あっちで聞け」と、あっちで聞くと「○番のカウンターへ行け」とまたまたたらい回し。とりあえず払い戻しをするのに
人民達がだんごのように押し寄せこちらも負けずと周りを蹴飛ばしながらスルッと間に入ったりしたけど
服務、空港のシステムの悪さにさすがのワタクシも疲れと怒りで大泣き。
情けない…久しぶりにパニック状態での人間の本質について考えさせられました。
そういえばネットで噂になってた2008年「8の呪い」in 中国。
■中国南部で大雪害が起きた1月25日(1+2+5=8)
■チベット暴動が発生した3月14日 (3+1+4=8)
■四川大地震が起きた5月12日(5+1+2=8)
ちなみに四川大地震は「M8」
オリンピック開催日8月8日の88日前。
偶然とは言え…気付いた人もすごいわ。
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とりあえず号泣したので落ち着いて次の行動を考えよう。同行オヤジは中国語が全く話せない為ここは如何なる時も気合いを入れないといけない。その日はもう遅い為とりあえずは再び杭州市内でビジネスホテルに泊まる。
最近の中国では「ちょっと小ギレイなビジネスホテル」が大流行。ここもホテル名忘れた…
広すぎて逆に寒いわ!なんでメゾネットになってんねん!
一階にもトイレがある。なんかラブホみたい…
只、ミネラルウォーターが無料、というのはお茶の国ならでは?という気もします。この頃になると少し落ち着いたので
写真を撮る元気も出てくる。今思うと
空港内大パニックの様子でも撮っておけばよかった。
簡素な洗面所。
二階のベッドルーム。なかなかイイじゃないの♪
二階のバスルームを覗く。このバスルームだけで9平米くらいありますよ…
無駄に広い。
洗面台。
バスタブがある!もうそれだけで
満足よ!
なんと入浴剤もありました。
おやすみなさい。
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三日目。
相変わらず杭州からは
一機も飛ばず。
ここは「とりあえず上海まで行こう!上海からの方が
無理してでも飛びそう。」という同行オヤジの意見に賛成。只
どうやって行くのか?
通常ならバスか列車、もちろん運行停止中…こうなったらタクシーで行くしかない。運転手に交渉して2000元(約30,000円)で手を打つことに。幸運にも天気はイイので
道路凍結しているにかかわらず高速道路は開通していると言う。
「事故ったら終わりですよ…」と同行オヤジをビビらせたが、どうしても青島経由で日本に帰らないといけない同行オヤジはそれでも行く!と言うので大人しくつきあう事にした。これがサラリーマン魂なのか。【邦人、雪害に巻き込まれ、高速道路で圧死!】という新聞の見出しがチラホラしたが、ワタクシも疲れているのか
判断力が鈍っている。ええい!乗ってしまえ!
そしてなんとか三時間くらいで無事上海に到着。まずは上海虹橋空港へ行きフライトの様子をチェック。
同じく全く飛んでいない虹橋空港…
さすがに同行オヤジもネジが緩んだのか、急に機嫌が良くなり「こうなったら上海で美味しいモンでも食べて帰ろうや!」というので、車中の間あらかじめ同僚に予約してもらった空港近くのホテルへチェックイン。なんだか周りに美味しそうなトコも無いんだけど…
夜に一番近い繁華街で
二人してヤケになり「こうなったら飲むしか無いですね!」とさまよい歩くと、台湾の小龍包名店「ディンタイフォン」を発見。うーん…最近は出店しすぎて味が落ちたような気が。店舗によって違うのかしら。続いて日本の居酒屋で暖かいおサケをあおりまくる。もう
飲むしかない…
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四日目。
早々とチェックアウトして再び虹橋空港へ。
飛んでるよ〜(涙)
一部のフライト(主に北方行き)は飛んでることが判明。チケットもゲットして久しぶりの办票(バンピィアオ/飛行機チェックイン)…飛行機が定刻通りに飛ぶ事がこんなに嬉しいとは…(歓喜)
帰りはSC(山東航空)4664便、機体はB737-800。朝10:00に上海虹橋(ホンチャオ)空港より青島まで毎日飛んでいる便です。それでもすんごい人が並んでいるので大人しく列に並んでいたら
いつの間にかチェックインギリギリになってしまう。こういう空港のシステムが腹立つわ…なんで色んな航空会社が一緒のカウンターやねん!(怒)しかしながらカウンター内のオッサンにも怒られつつも(理不尽極まりない)何故か
ファーストクラスにインボラアップ♪
すっかり機嫌がよくなるワタクシ♪
「アンタ現金ね〜」と同行オヤジにも苦笑されるが、ギリギリ時間にもかかわらずオヤジをゲートに置きざりにして、ラウンジへオレンジジュース&サンドイッチ二人分を取りに行く。
これがワタクシの仕事だと思っている。
头等舱(トゥダンツァン/ファーストクラス)ラウンジは公务舱(ゴンウーツァン/ビジネスクラス)ラウンジとは全然違う!て中国もやれば出来るんじゃないの!?て言うくらい綺麗でした。ちなみにエコノミーは经济舱(ジンジーツァン)と言います。
こんな雪でも飛ぶのです。離陸さえしてしまえばこっちのものだ。
とは言うても1時間ちょっとのフライト。
ウェルカムシャンパンとこれだけ↓

甘栗って渋い。
空姐(コンジエ/スッチー)が有無を言わせず英字新聞をくれる。フムフム…
読めんわ。
マンタのような島が見えてくると青島も近いです。
やっと青島まで帰れました。
ちなみに同行オヤジ、次の日のフライトのくせに「今日帰る!」というワガママを発揮。日系航空会社だった為になんとかお願いして送り出すのに成功。思えば一泊の予定だったのに三泊もしてしまった…あのまま杭州にいたらずっと帰れない状態が続いていたと思うと…!